お疲れ様です。
退職金ぶちこみ太郎です。

Amazonは長期的なフリーキャッシュフローを重視すると言っています。

何故なら、利益はキャッシュフローに直接換算できるものではなく、株式の価値とは将来のフリーキャッシュフローの現在価値であるからです。

これはとても重要な考え方です。




注目すべきは、2004年にジェフ・ベゾスがAmazonの株主に贈った手紙の内容です。

な、なんと…

売上高&利益が急成長してる企業に投資をしても株主のリターンにはならない可能性があると警告しているのです。

いや…それ…「急成長してるAmazonが言うんかい!」とツッコミを入れたいですが、面白いので紹介したいと思います(笑)





もし…このような企業があったら『長期投資』をしますか?実際に投資家視点で考えてみて下さい。

ある起業家が素早く移動できるテクノロジーを開発したと仮定します。世界的に注目され、一躍、注目企業となりました。

その機械は1億6000万ドルと高価ですが、年間10万回運航し、お客様はいつも満席です。耐用年数は4年、料金は一回1000ドル、燃料コストが450ドルで、人件費などその他コストは50ドル掛かります。

すると、どうなったでしょうか?

多大な利益が出たのです。




経営者は大喜びです。

成功すると確信した経営者は2年目から4年目にかけて設備投資を続けます。売上高と利益を倍増させることに成功します。

売上高の成長率は前年比100%
利益の成長率は前年比100%です。


まさに理想的な数字だと言えます。

この4年間の損益計算書は以下のとおりです。

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売上高が倍増しており、利益も倍増しています。

損益計算書は申し分がありません。利益成長率は年平均で100%となり、利益累積額は1億5000万ドルになります。この損益計算書を見た投資家は歓喜しました。

これは架空の企業ですが、存在すれば株価は爆上がりでしょうね。

投資インフルエンサーは「PSR的にまだまだ割安だ!この企業は買いだ!」と叫ぶことでしょう。

Excelにまとめると以下のような感じになります。

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理想的な右肩上がりですね。





ところが、Amazonのベゾスは、このような企業は株主に長期リターンを与えないと断言しています。

その理由として、キャッシュフロー計算書をみると一変するからです。同じキャッシュフローは累積で5億3000万ドルの赤字となるのです。

ベゾスは言います。損益計算書ではなく、キャッシュフロー計算書を見るべきだと株主にメッセージを贈ります。

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残念ながら、この輸送ビジネスは、そもそも間違っていると言えます。


どれほど成長しても初期投資も継続投資も正当化出来ないのです。


 2004年 ジェフ・ベゾス
あくまでも架空の数字あり、実際のビジネスは例題のように単純なモノではないですが、ベゾスの言いたいことは分かると思います。

利益を出しているだけでも、成長しているだけでもダメなのです。いずれキャッシュは尽き、ビジネスは行き詰まることになるでしょう。

将来、フリーキャッシュフローを生み出すビジネスをしなければ株主の価値を棄損してしまうのです。




これは財務的な話なのですが、急成長しているAmazonが「急成長している企業に騙されないで!」と2004年に株主に手紙を送りつけているのが面白いんですよね(笑)

日本にAmazonがサイトをオープンして参入して数年しか過ぎてないし、AWSも誕生すらしてない頃ですよ。「ガンガン成長してるAmazonがそれを言いますか?」とツッコミを入れたくなります。

ですが、あえて、株主にその事実を告げる誠実さを感じることができるエピソードだと私は思っています。正しい視点でAmazonを厳しく評価して欲しいと…。

目先の利益を重視している他企業とは違い、Amazonは『株主の長期的な利益を保護する為に仕事をしている』と明言しているのです。


Amazonが財務面で最も力を入れているのは、1株当たりのフリーキャッシュフローの長期的な成長です。

フリーキャッシュフローへの注力はAmazonにとって新しいことではありません。上場企業として、はじめて1997年の株主への手紙でも、こう明らかにしています。

『決算報告書の見栄えを良くするか、将来のキャッシュフローの現在価値を最大化するかの二者択一を迫られたら、キャッシュフローを選びます』と。


 2004年 ジェフ・ベゾス
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このように株主の長期的な利益を優先するAmazonへの投資は信頼できる考え、私はAmazonに集中投資をしているのです。

さて、今回の記事は2004年のAmazon株主へ、ベゾスが送った手紙から引用しました。

全部で405ページある本なのですが、ほぼすべてがベゾスが語った内容を書いています。読んでいて、とても楽しい。米国株投資家なら読んで損はないと思います。



私達は売上高や利益を重視してしまいがちです。ガンガン売上高を伸ばしている企業に注目してしまいます。

本当に重視すべきなのはフリーキャッシュフローなのですが、利益や売上高のインパクトと比較すると印象に欠け、一般人には見分けが難しいのかもしれませんね。



だからこそ、信頼できる経営者や株主を守る企業文化に投資をするって、大事な観点だと思います。

何度でも言いますが、投資とは企業ではなく、人に投資をすることだと私は考えています。

バフェットやベゾスのように株主を保護する経営者ばかりではありません。

ビジネスに優秀でも株主価値を棄損する経営者は大勢います。信頼できる人にお金を預けたいですね。

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株主価値を最大化するベゾスは「アメリカ最高のCEO」と言われており、世界中の経営者が学んでいます。

米国株投資家の皆様なら、きっと、楽しく読めると思いますよ。お奨めです。




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