おはようございます。
退職金ぶちこみ太郎です。
退職金ぶちこみ太郎です。
今回は、クレジットカードでお馴染みのVISAを10年分の財務データで分析します。結論から言うと、今までに見たことがないほど、素晴らしい財務データで驚きました。
私は投資先として、最もお薦めしたい優良企業のひとつです。
私は投資先として、最もお薦めしたい優良企業のひとつです。



VISAは決済ネットワークを保有する企業でシェアは世界一です。認証ネットワークVisaNetを世界中に展開することで、支払いサービスを展開し、決済手数料で安定的に稼いでいます。
デビットカード、プリペイドカード、ATM決済サービス、電子決済なども手掛けています。
デビットカード、プリペイドカード、ATM決済サービス、電子決済なども手掛けています。


(国民生活から引用)
クレジットカードを発行している訳ではありません。クレジット、プリペイド、デビットの3決済全てを現金を介さずに電子決済できるシステムをVISAは運営しているのです。決済手数料とライセンスフィーがVISAの利益となります。
また、VISAは決済システムを提供しているだけなので貸し倒れリスクは存在しません。リーマンショックの時に貸し倒れリスクのあるアメリカンエキスプレスの株が暴落していましたが、VISAはそのような経営危機は発生しないので安心できます。
これからのVISAの将来はどうなるでしょうか。
インターネットでの決済が増えるにつれてVISAの利益が加速度的に上がる可能性が高いです。店頭でクレジットカードで支払いをした時に1ドル当たり15セントがVISAを使用した手数料です。これに対しネットでクレジットカードを使用した場合は1ドル当たり43セントになります。ネット社会になるにつれて、手数料が約3倍に増える可能性があります。
つまり、AmazonやYahoo!でのショッピングが普及するにつれて、VISAも恩恵を受けるということです。今後、インターネットでのショッピングが更に普及すると予想されています。現在はインターネットでクレジットカードを使用する比率は全体の9%に対し、2020年は15%に大幅増加することが見込まれています。

(VISAのHPより引用)
また、Visa payWave(Visaペイウェーブ)も普及が始まっています。対応するVisaカードをレジにあるリーダーにタッチだけでお支払いが完了する為、VISAの支払いが更にスピーディ一になりますね。気軽にクレジットカードが使えるので利用者も増えるのではないでしょうか。

(payment naviから引用)
現在は30億枚ものクレジットカードが普及していますが、これからはQRコードを使用してアプリでの支払いや、スマートフォンでスクエアなどの端末を使用してクレジットカードの支払いも普及してゆくでしょう。屋台のような個人営業の店でも、気軽にクレジットカードが使える時代が来ると考えられます。
現在は30億枚のクレジットカードで決済していますが、将来はプラスチックのカードではないVISAが300億を越える支払い手段になるとVISAは考えているようです。もう、現金は要りませんね。VISAは生活になくてはならないインフラ企業そのものです。
以上のことからVISAの将来性は明るいと思われます。


右肩上がりの売上高です。もはや、キャッシュレス化の流れは止められません。この勢いは暫く、続きそうです。
EPS(1株当たりの純利益)が右肩上がりで、見事です。
株価も右肩当たりなのも納得です。
株価も右肩当たりなのも納得です。
ROE(株主自己資本比率)も20%超え、効率良く稼いでいます。

なんということでしょう!営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがほとんど同じ高さです。これは設備投資がほとんど必要がないということです。
こんなキャッシュフローは見たことがありません。クレジットカードは理想的なビジネスなんだと改めて思いました。
こんなキャッシュフローは見たことがありません。クレジットカードは理想的なビジネスなんだと改めて思いました。
営業キャッシュフローマージンは50%に達しています。これも見たことがないほど優秀ですね。明らかに儲け過ぎと言えるでしょう。完璧なキャッシュフローでした。

VISAは積極的に株主へ還元しています。圧倒的なキャッシュフローがあるので、自社株買いが凄まじいです。配当性向は低めですが、これから少しずつ上がっていくのではないでしょうか。
EPS(1株当たりの純利益)が右肩上がりなのは、VISAの成長だけでなく自社株買いの影響もあったんですね。
EPS(1株当たりの純利益)が右肩上がりなのは、VISAの成長だけでなく自社株買いの影響もあったんですね。
私は自社株買いに積極的な企業が好みなので、VISAの株主還元は好印象です。
EPSアナリスト予想2017年
4.51EPSアナリスト予想2018年
5.26感想としてはあまりに優秀な財務で驚いてしまいました。毎回、米国の優良企業を中心に分析をしてきましたが、今回は最も素晴らしいデータだったと思います。
もちろん、リスクはあります。新しい技術であるブロックチェーンや仮想通貨などが台頭しつつありますし、フィンテックのベンチャー企業も次々と起業しています。新しい技術に人々が注目するのは当然です。
しかし、VISAは生活にとても密着しています。我々は簡単には使い慣れたクレジットカードを手放しません。
決済とは何よりも信頼できる企業でなければなりません。人々は、得体の知れないベンチャー企業よりもVISAのようなメジャーな企業を決済方法として、今後も使い続けるのではないでしょうか。
もちろん、VISAも次の決済技術への投資を続けています。VISAも時代に応じて変化できると思いますので、ベンチャー企業には負けません。
決済とは何よりも信頼できる企業でなければなりません。人々は、得体の知れないベンチャー企業よりもVISAのようなメジャーな企業を決済方法として、今後も使い続けるのではないでしょうか。
もちろん、VISAも次の決済技術への投資を続けています。VISAも時代に応じて変化できると思いますので、ベンチャー企業には負けません。
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